レ軍不調も日本人投手コンビは高評価 上原は与四球だけが気がかり?
田澤は「ボストン最高のセットアップマン」
ただ、特集では懸念材料も指摘している。与四球だ。寸評では「40歳の上原は全体的に若干の低下を示している。彼の四球率は9回平均2.8。平均1.6を上回るのは彼の(メジャーにおけるストッパーとして)キャリアで初のことである」と指摘している。
上原は抜群の切れ味と制球力を武器にメジャー屈指の守護神となった。ワールドシリーズで優勝した13年では73試合に登板し、与えた四球は9(敬遠2)。昨季は64試合で8だった。四球を出しただけで現地でニュースとなったこともある右腕。しかし、今季はこの日も四球を1つ与えており、19試合の登板ですでに6(敬遠1)となっている。ただ、ここまで2度の救援失敗があるものの、2勝2敗11セーブで防御率1・59と数字は安定している。
一方、今季24試合で1敗9ホールド、防御率1.64の成績を残している田澤純一投手に関して、記事では「ボストン最高のセットアップマン」と絶賛。反面、中継ぎ陣の平均防御率3.61(※6月1日時点)がメジャー30チーム中で16位であることから、「全体的には打者が攻略できるグループであることが示された」と厳しく指摘している。
ア・リーグ東地区最下位に沈むレッドソックスは先発投手陣が不調の中、日本人コンビの奮闘は際立っていると言っても過言ではないだろう。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count