二軍で注目浴びるプロ11年目の28歳 ロッテ青松を奮い立たせるものとは
心に響いた言葉、「7割打ってダメなら、10割打つ」
忘れられない言葉がある。昨年のある時期、他の選手に向けて、当時の松山秀明二軍内野守備・走塁コーチ(現・一軍コーチ)が言ったひとこと。
「7割打ってダメなら、10割打つ。それぐらいの気持ちでやるしかない」
自分に向けられた言葉ではなかったが、その場に偶然居合わせていた青松は妙に納得した。
今だってそうだ。自分の心情を察して、「今が踏ん張りどきだ」と言ってくれる青山道雄二軍監督がいる。山下徳人二軍打撃コーチは、自分のどんな小さな変化にも必ず気付いてくれて、指導の引き出しの多さにはいつも驚かされる。支えてくれるすべての人の存在が、青松を奮い立たせている。
「グラウンドで腐ってしまったら終わり。モチベーションは保てています。一軍に上がったときにはすぐ結果を出したいですし、上がるからにはレギュラーを目指したい。そのための準備をしっかりとしていきます」
来るべきときを待ちながら、チャンスを必ず掴む。プロ11年目。その準備は出来ている。
【了】
長谷川美帆●文 text by Miho Hasegawa