風格漂う両主砲、日本ハム中田とDeNA筒香は何がスゴイ? 今季の変化とは

打席で優位に立つ中田、「見下ろすのと見下ろされるのとでは月とすっぽん」

 山崎氏も現役時代にはキャンプイン前にしっかりと減量を行い、シーズンに備えた。“盟友”の阪神・福留孝介外野手と一緒にグアムで自主トレを行い、徹底的に走りこんだ。

「やっぱり10キロくらい落としたら体が楽だもんね。バットも振れるし。体重がなかった選手が減らすとボールが飛ばなくなるけど、翔みたいに100キロの選手なんかはそんなに変わらん。かえって(体の)キレが出て飛ぶようになる」

 自身の経験を交え、山崎氏はこう話す。また、減量したことにより、シーズンを通してパフォーマンスを維持するための体力面を不安視する声もあるが、心配は無用だという。

「全然、問題ないと思う。繰り返すけど、100キロくらいあった体重を落としても何の問題もないから。70キロから60キロに落としたら、ちょっと体力的に消耗してしまうけど、100キロある選手が10キロ落としたって、なんてことない。絶対、調子が良くなる。100キロあった選手が90キロになって、打球が飛ばなくなったって言っていたら、そりゃ嘘だな。キレが出てくるから、絶対に良くなると思うよ」

 山崎氏は笑みを浮かべながら、中田のシーズンフル稼働に太鼓判を押す。さらに、打撃の確実性が上がったことも好調の理由の1つだと見ている。

「甘い球を逃さなくなった。ミスショットがなくなったのが、すごく印象としてある。ホームランというのは一発で決めなきゃいけないし、何回も打ち直しては出来ないから。かなり技術も上がってきたなと思うけどね」

 このことによって、中田は打席で相手バッテリーよりも優位に立っているというのだ。確かに、今季の中田からは威圧感すら感じる。

「やっぱり、(相手を)見下ろすのと見下ろされるのとでは月とすっぽんだから。今の翔は見下ろす状態になっている。メンタル的にも充実していると思う」

 大ベテランの域に達してからも打席からオーラを漂わせ、39歳で本塁打、打点の2冠に輝いたかつての自分の姿を重ね合わせるかのように、山崎氏は話した。中田がこのままトップを走り、ホームランのタイトルを取る可能性は十分にありそうだ。打点との2冠にも大きな期待がかかる。

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