風格漂う両主砲、日本ハム中田とDeNA筒香は何がスゴイ? 今季の変化とは

元本塁打王・山崎武司氏が分析する両打者の変化

 今季、プロ野球では日本人強打者の活躍が目立っている。

 パ・リーグでは、日本ハムの中田翔内野手が本塁打ランキングトップ。それを、過去5度ホームランキングに輝いた西武の中村剛也内野手が2本差で追う展開となっている。打点でも中村(55)と中田(53)が飛び抜けており、2人で熾烈なトップ争いを繰り広げている状態だ。

 一方、セ・リーグではDeNAの筒香嘉智外野手が41打点でトップ。右太ももを痛めてから出場が限定され、一時は1位だった本塁打では、ヤクルトの畠山和洋内野手に4本差の2位(11本)となっている。逆に、畠山は打点2位(37)と、こちらも日本人2人が争っている。

 特に、序盤から勝負どころで試合を決める打撃を見せ、好調のチームを牽引する活躍を見せてきた中田と筒香には、風格すら漂い始めている。この2人を、かつての強打者はどう見ているのか。中日、楽天で活躍し、史上3人目となる両リーグでの本塁打王(1996、07年)、1度の打点王(07年)に輝いた野球解説者の山崎武司氏は「正直、外国人の対抗馬がいないから、今年は日本人のタイトルが出るかもしれんね」と話す。

 まずは、日本ハムの4番にどっしりと座る中田について、今年は大きな変化が好結果につながっていると山崎氏は指摘する。

「翔はキャンプの時からずっと『感じがいい』と言っていた。体を絞って、今年のキャンプにはかなりダイエットしてきたから、体の回転がうまくいってるんじゃないかな。

 (中田の中で)1つ、2つ、自分で変えていかなきゃいけないというものがあって、それが減量であり、心構えだった。打てる素質、ポテンシャルは持っているから、これをどう活かすか」

 中田がオフに10キロ以上の減量を行ったことは、大きな話題となった。その効果が明らかに出ているという。

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