7年ぶりのセ日本人本塁打王へ 独走するヤクルト畠山の意外な胸中とは

「打席の中で雰囲気が出てきた」と真中監督、7年ぶりの日本人キングへ高まる期待

 もっとも、絶好調ではなくとも、コンスタントにアーチを打てることこそが成長の証とも言える。真中監督は「打席の中で雰囲気が出てきた。厳しいところを攻められている中、自分のリズムでやっているのはさすが」と打線の中心にいる男に全幅の信頼を置いている。

 自己最高は11年にマークした23本塁打。すでに射程圏内にとらえているが、あくまで「僕はホームランバッターじゃない」というスタンスは崩さない。

「打点王は獲ってみたい気持ちはあるけど、これまでバレンティンとか見てきたからね。あんなのにはかなわない。それにまだこの時期だから。9月じゃないですから」

 畠山はこう言うが、そのバレンティンはリハビリ中。昨年のキングであるエルドレッド(広島)もケガで出遅れ、右太ももの負傷からようやくスタメン復帰した筒香(DeNA)もまだ本調子ではない。

 7年ぶりの日本人キングへ――。冷静な本人をよそに、周囲の期待は確実に高まってきている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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