西武・森は「捕手をやめた方がいい」 山崎武司氏がコンバートのススメ

高卒2年目で2桁本塁打、打撃際立つ森をどう起用すべきか

 西武・森友哉捕手に当たりが戻ってきた。交流戦に入る直前から調子を落としていたが、3日の中日戦では2本塁打を含む3安打と爆発し、球団では1986年の清原和博以来となる10代での2桁本塁打を達成。6日のDeNA戦でも、浅村、中村、メヒアと揃い踏みの12号ソロを放つなど、存在感を見せている。

 高卒2年目とは思えない圧倒的な打力は、多くの専門家からも絶賛を浴びている。西武打線の中でキーマンの1人として、相手の脅威となっていることは間違いない。

 交流戦に入ってから、セ・リーグ本拠地では右翼での出場が続いている森だが、本拠地を含めたパ・リーグ球場の試合では、全49試合にDHで出場してきた。高卒2年目の捕手を守備につかせないことについて様々な意見がある中で、中日、楽天で活躍した野球解説者の山崎武司氏は、DHでの起用に否定的だが、同時に捕手からのコンバートを薦める。

 高卒で捕手として中日に入団し、入団3年目に外野手に転向した山崎氏は「簡単に言えばキャッチャーをやめた方がいいと思うよ、オレは」と断言する。いったいなぜなのか。

 40歳で本塁打、打点2冠に輝くなど、現役時代にホームラン王2度、打点王1度の実績を誇る山崎氏は、森の打撃を高く評価する。

「いいバッティングしとるな。体は小さいけど。大したもんだよ。よう振るね。(高卒)2年目であそこまでやるっていうのは立派。バットコントロールがうまいよね。天性のものもある。

 でも、体が大きくないから、1年間やってると疲れも出てくると思うし、その時にどうなるかだろうね。今はがむしゃらにやってるだけだから。といっても、もう2か月以上か。大したもんだね。キャッチャーやりながらでも、あのバッティングなら(打率)2割7分くらいは打つな。大したもんだよね」

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