どん底から這い上がるソフトバンク細山田 「野球が出来ることが幸せ」
今季、野球人生が大きく変化
早大からドラフト4位で09年に横浜入りした細山田。1年目から1軍で88試合に出場し、11年も84試合に出場。将来のハマの正捕手候補と目されていたが、12年以降、盗塁阻止率の低さや黒羽根利規、高城俊人の台頭があって1軍出場はなし。13年には血行障害を発症し、オフに戦力外通告を受けた。
トライアウトの末、チャンスの場を与えたのが、ソフトバンク。プロ通算191試合出場の実績があったが、提示されたのは育成契約だった。14年は主に3軍戦が主戦場。オフに育成選手の規約により、自由契約公示された末に、育成選手として再契約を結んだ。
持っている、と言ったら失礼だろうか。今季、細山田の人生は大きく変化した。
西武戦(西武プリンスドーム)が行われた4月3日に支配下登録された。正捕手の細川亨が宮崎キャンプで右手親指を骨折、期待の若手・斐紹も、開幕直後に左膝内側側副靱帯損傷を負って離脱。支配下の捕手層が薄くなったこともあって、念願の支配下契約を勝ち取り、即出場選手登録された。
4月18日のロッテ戦では、4年ぶりに1軍出場を果たした。同23日に一度、出場選手登録を抹消されたが、今度は鶴岡慎也が右手親指を骨折。5月24日に再び、出場選手登録された。