驚異のスピード見せるイチローに“新語”登場 「これぞ、イチローイング」
「41歳ですよ。見ましたか?」の問いかけに「イチローは老けません」
「41歳ですよ。見ましたか?」。実況のその言葉に対し、「イチローは老けません。イチローは加齢しませんね」とイチローよりも1歳年下の解説者は脱帽した。
メジャー15年目を迎えたイチローは、ついにアメリカで「動詞」に。“新語”の意味は、不惑を過ぎてもなお選球眼と圧倒的なスピードを誇る、といったところか。ファウルで粘り出塁した後、一気に三塁に到達するイチローの姿は観客や専門家の目に痛快に映ったようだ。
「(イチローの動詞化に)日本では狂喜乱舞することでしょう。自分の名前が動詞になるのは、スーパースターか殿堂入り選手でしょうか」
実況はこう続けた。
アスリートの動詞化は、サッカーの世界で2012年12月に起きたのが記憶に新しい。パリ・サンジェルマンのスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチがフランスリーグで圧倒的なプレーを続け、フランス国内で「zlatanera(ズラタンする)」という言葉が生まれ、母国で流行。スウェーデン国内でも新語として承認されている。
イチローは今季5盗塁でメジャー通算492盗塁に。これは現役メジャートップの盗塁数だ。
500盗塁まであと「8」。衰え知らずのスピードで観衆を沸かせる背番号51はまさに「イチローイング」を体現している。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count