逆転3ランの日本ハム矢野、「今までならあそこで打席に立てなかった」
大谷は「すごいピッチャーでした」、最後は2度目の「ファイターズ、最高!」
「すごい色々思ってたんですけど、あれ、今までだったらあそこ、打席立てなかったと思うんですよね。代えられてたと思うんですけど、あそこ、いかせてもらって、なんとか絶対打ってやろうとマジ気合入れていきました。ホントに今、試合出て3日目ですけど、毎日声をかけてくれる監督やコーチのみなさんやトレーナーさんがいて、ホントにその気遣いに、ホントに報いたかったんで気合入れていきました」
出番を与えてくれる首脳陣に対しては「ホントに感謝です。感謝しかありません」と言葉を絞り出した。
巨人時代は出場機会が限られる中でも勝負強さを見せ、球団記録となるシーズン代打19安打をマークしたこともある。この日も勝負所で力を発揮し、2013年8月22日のヤクルト戦以来となる本塁打で試合を決めた。「準備はいつもできてるんで、初球からいきます」という34歳だが、ダイヤモンドを周っている場面は「興奮してあまり覚えてない」。それだけ、格別な一発だった。
また、この日先発した大谷について「自分の息子がいるんですけど、息子と僕の憧れのピッチャーだったんで、今日初めて間近で見れてうれしかったです。すごいピッチャーでした」と話し、「勝ちついてよかったです」と勝利を喜んだ。
インタビューの最後に、2日前と同様、「ファイターズ、最高!」と絶叫した矢野。新たな挑戦に踏み出した34歳は新天地で強烈な輝きを放っている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count