逆転3ランの日本ハム矢野、「今までならあそこで打席に立てなかった」

日本ハムを勝利に導く移籍1号、3試合で2度目のお立ち台

 日本ハムの矢野が14日、札幌ドームでのDeNA戦で移籍後初本塁打を放ち、新天地での早くも2回目のお立ち台に上がった。

 この日、「6番・DH」で3試合連続で先発した矢野は第1打席は四球、第2打席は死球と2打席連続で出塁。そして1点を追う6回。1死から中田、岡と連打を放ち、相手先発の砂田から2番手の平田に代わった場面で第3打席が回ってきた。右投手に代わったことで、左の代打が送られてもおかしくない場面だった。しかし、信頼され、そのまま打席に送り出された。

 その初球。甘く入った変化球を叩き、レフトスタンドへ移籍1号。逆転の3ランに本拠地のファンからも大歓声が沸き起こった。

 貴重な援護を受けた大谷は8回途中を4安打8奪三振1失点で切り抜けて両リーグトップの8勝目(1敗)。3-1で逆転勝ちを収めた日本ハムは3連勝、一方のDeNAは今季ワーストの10連敗となった。

 試合後、お立ち台に上がった矢野はインタビューの直前にホームランボールを手渡され、「ありがとうございます」と笑みを浮かべた。だが、本塁打を放った打席について問われると感慨深げな表情を浮かべ、声を詰まらせた。

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