早大が流経大・生田目粉砕し3年ぶり日本一 主将「弱いと言われ悔しくて」

大会MVPの茂木「3年前はがむしゃらにやるだけだった」

 大会打率.615、2本塁打、8打点で最高殊勲選手賞を受賞した茂木は「3年前は周りにすごい先輩がいて、自分はがむしゃらにやるだけだった。それに比べて今は少しチームの中心でやらせてもらっているので、それで優勝できてすごくよかった」と優勝を振り返った。

 茂木を筆頭に、とにかく打ちまくった早大。初戦の東海大北海道戦を12-0でコールド発進すると、準決勝でも大会記録タイの20安打で11-2で上武大をコールドで下した。今大会を終え、4試合で35得点。2本塁打の茂木・石井、そして4番の丸子。クリーンアップが3人そろって今大会8打点を挙げ、対戦相手を圧倒し続けた。

 インタビューで主将の河原が「新チーム当初は周りから弱いと言われてそれが悔しくて、見返してやろうという気持ちで、あの……」と言葉を詰まらせると、スタンドからは拍手と声援が飛んだ。「念願の日本一になれてうれしい」。涙交じりの言葉には、責任感と安堵の表情が滲んでいた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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