バンデンハーク好投で贅沢な悩み ホークスは1億5000万円右腕どう使う?
外国人選手がいずれも活躍、今後のカギを握る助っ人の起用法
バンデンハークの好投で、リーグ戦再開後、首脳陣はうれしい悩みを抱えることになるだろう。
右腕はキャンプ中に左内転筋を痛めて出遅れ、その間に育成契約だったバリオスの評価が急上昇。勝利の方程式に組み込まれたことで、スタンリッジ、サファテ、李大浩と4人の外国人枠が埋まってしまった。4人の外国人全員が主力としてキッチリと活躍。彼らが結果を残す煽りを食らい、推定年俸1億5000万円のオランダ人投手は約2か月、ファーム生活を送っていた。交流戦終了後に4日間の中断があることから、工藤監督はじめ首脳陣は13日の広島戦で先発したスタンリッジを登録抹消し、バンデンハークにチャンスを与えたのだ。
ただ、スタンリッジはチーム勝ち頭の6勝を挙げているだけに、このまま2軍に置くというわけにもいかない。バンデン、スタンの先発2人をローテに組み込もうとすれば、バリオス、サファテのどちらかを削らなければいけなくなる。登板日に選手登録し、登板翌日に抹消する、いわゆる「投げ抹消」を繰り返すのは1つの策だが、最低で中10日の間隔が空くのも、もったいない気がしてならない。
シーズン終盤に備え、バリオス、サファテを抹消し、リフレッシュの機会を与えることも1つのプランか。指揮官はバンデンハークの今後の起用について「使いたくなりますし、使います」と語る。ひとまず、首位・日本ハムとの直接対決となる19日からの3連戦で先発するのは確実。その後、どう登板スケジュールを組んでいくのか。2年連続の日本一に向けて、1つのカギとなりそうである。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count