バンデンハーク好投で贅沢な悩み ホークスは1億5000万円右腕どう使う?

来日初登板で勝利を挙げたバンデンハーク

 その前評判に、間違いはなかった。ソフトバンクの新外国人、リック・バンデンハーク投手が14日の広島戦(ヤフオクD)で来日初登板初勝利を挙げた。

「緊張感は少しはあったけど、落ち着いていこうと心がけた」。初回、いきなり1点を失った。菊池涼介に左前安打を浴び、すかさず盗塁を決められた。ここで捕手・高谷裕亮の悪送球が重なり、菊池は三塁へ。シアーホルツの二ゴロの間に生還を許した。

 2回も松山竜平、鈴木誠也に連打を許し、田中広輔の犠打で1死二、三塁のピンチを招いた。だが、ここからが真骨頂。強打の捕手・會澤翼を133キロのスライダーで空振り三振に切ると、木村昇吾も153キロのストレートで空振り三振に。試合の流れを左右しかねない場面を連続三振で切り抜けた。

 3回以降は危なげなし。150キロを超えるストレートとスライダーを軸に好投する。5回に田中にソロを浴びたが、6安打7三振2失点。6回を投げ、初の1軍マウンドを降りた。後を受けたリリーフ陣が無失点で続き、初勝利。その能力の高さを存分に示し、本拠地のお立ち台に上がった。

 今季からソフトバンクに加わったバンデンハーク。韓国サムスンに在籍した昨季は最優秀防御率と最多奪三振の2冠に輝いている。198センチの長身から投げおろすストレートは150キロ超がほとんど。スライダーのキレも良いのだが、何よりもその制球力が光る。

 初の1軍マウンドにも関わらず、四死球はゼロ。24人の打者と対戦し、3ボールになったのは4回だけだった。工藤公康監督も「ストレートが良かったし、変化球もコントロール出来ていた。インコースにも思い切っていってくれていた。最初であれだけの投球が出来ると、慣れてくれば、体のコントロールも出来るでしょうし、もっと投げて知っていけば、良くなるのではないかと思います」と高く評価していた。

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