イチローVS田中将大に米メディア「レジェンドが対峙」 イチ2安打を監督称賛

MLB公式サイトも全打席を動画で紹介、イチロー2安打にマ軍監督「ビッグヒット」

 MLB公式サイトでは、「タナカVSイチロー」と題した動画を用意。この試合で2人が対戦した全4打席をまとめた異例のダイジェスト映像が見られるようになっている。

 「この日の一言」というコーナーでも、日本人対決の結末を総括した田中の一言をクローズアップ。力投報われずに悔しいマウンドとなったエースの「2本もヒットを打たれてしまったので、完敗ですね」というコメントを紹介した。記事では「かつてのチームメートで同僚の日本人のレジェンド、イチロー・スズキとの対決に際して、田中が語る」と伝えている。

 さらに、CBSスポーツは「イチロー・スズキとマサヒロ・タナカが初対戦」と題した特集記事を掲載。こちらでも2人の全対戦を動画で見ることが可能となっている。記事では、イチローについて「MLBに来て最も成功した日本人選手。国際的なアイコンで、真のスーパースター」と紹介。一方で、田中については「日本から来た最新のビッグネーム」とし、2人の関係などについても触れている。

 今季途中にGMから転身したジェニングス監督は、田中と日米通じて初の対決となったヤンキース戦で、4番目の外野手であるイチロー先発起用。試合後の記者会見で「イチローは彼にとってもビッグヒットを放った。躍動し、2安打を放った」と話した。1失点の好投を見せた先発ケーラー、決勝ソロホームランを放ったディートリッチとともに、イチローを称えていた。

 センターのレギュラー、オズナの代わりに先発したイチローはこの日のマルチヒットの活躍でメジャー通算安打を2884本とし、歴代38位のザック・ウィートに並んだ。打率を2割8分8厘と伸ばし、存在感を示している。一方、田中は7回2失点の力投も報われずに今季2敗目(4勝)。しっかりとゲームを作り、防御率2.49と好成績を維持するが、ようやく実現した夢の対決はイチローが貫禄を見せた形となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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