イチローVS田中将大に米メディア「レジェンドが対峙」 イチ2安打を監督称賛

日米通じて初対決、「2人の日本のレジェンドは巡り巡ってここマイアミで対峙」

 マーリンズのイチロー外野手が15日(日本時間16日)、本拠地でのヤンキース戦に「2番・センター」で先発出場し、4打数2安打の活躍で2-1での勝利に貢献した。田中将大投手との初対決を地元メディアは「レジェンドが対峙」と表現。また、マーリンズのダン・ジェニングス監督は、古巣相手に存在感を見せたベテランを称賛している。

 昨年、ヤンキースで同僚だった日本人対決は現地でも注目された。試合を中継した「FOXスポーツ・フロリダ」では、1回1死走者なしで2人の初対決を迎えると、解説者が「今夜のここでのマッチアップは、日本で恐ろしいほどの視聴率を叩きだすでしょうね。現在、日本は朝8時です」と説明した。

 ここで、イチローが痛烈な右前打。すると、実況は「イチローがライトへヒットです。2人の日本のレジェンドは、巡り巡ってここマイアミで対峙しています。彼らは昨年(ヤンキースで)チームメートで、2009年にはワールド・ベースボール・クラシック(の日本代表で)でチームメートでした」と補足した。

 イチローは日米両国で圧倒的な成績を残してきた紛れもない“レジェンド”。マイアミのテレビ中継でも、必ず地元のアナウンサーに“レジェンド”と呼ばれる。一方、田中はまだ26歳で、これから実績を残していく立場にある。ただ、2013年にペナントレースで残した24勝無敗は、今後2度と破られないとされる記録。楽天を初の日本一に導いた際の成績もまた“伝説”だ。そんな2人の対決に地元メディアも注目していた。

 1-1のまま迎えた3回に、イチローが2度目の対戦で田中から二塁への内野安打を放つと、「グラブの上を越して、イチローはセーフです。ドリューは投げられず。2打数2安打。イチロー自身にはモチベーションを上げる必要などないと思いますが、古巣相手にスペシャルな状態になっています」と実況。ヤンキース戦で輝きを放つ背番号51の活躍について伝えている。

 田中も意地を見せる。5回、1死一塁の場面で95マイル(153キロ)の速球でイチローを見逃し三振に切って取った。その直前、ヤンキースの地元ニューヨーク向けに試合を中継していた「イエス・ネットワーク」の実況は「彼(田中は)は今、レジェンドと対峙しています。昨年のチームメートです」と息の詰まる対決をレポート。7回には田中がイチローを遊ゴロと封じ、見応えのある対戦となった。

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