交流戦不振の巨人 阿部、村田、長野に託す復調への期待
強い巨人は戻ってくるか、真価問われる今後の戦い
リーグ戦は19日に再開する。先発投手はハイレバルな菅野、高木勇人、ポレダ、杉内、マイコラスの5人で回していく。あとは打線がかみ合えば、チームの調子は間違いなく上がってくるだろう。
村田は全力で走ることができなかったが、患部は完治し、16日のイースタン・リーグ横浜DeNA戦で実践復帰。2打数無安打だったが、あとは試合感覚を戻していけば問題はない。リーグ戦再開時には1軍に復帰してくる予定。原監督も復帰を明言し、川相ヘッドコーチも「動きは良かったと思う」と期待感を示した。
阿部も19日には戻ってくる。捕手で首を痛めてしまい、打撃にも影響していた。そしてファウルチップをくらい、痛みは試合に出られないほどに悪化してしまったが、再び一塁へコンバートすることで、その不安をひとまず解消。遅れていた分を打撃でカバーする。
そして長野も、自ら志願をして2軍戦に出場する予定。打撃の感覚を取り戻す。
原監督、川相ヘッドコーチは交流戦期間で立岡、吉川、堂上、大田、坂口、辻といった次世代の中心選手たちを積極的に起用し、勝負所の後半で誰が期待に応えてくれるか、確かめた。そういう部分ではリーグの順位を落とさずに戦えたのは収穫か。そして19日の中日戦で、阿部、村田、長野がスタメンで名を連ねることはチームにとって、強みだ。“迫力”が戻るだろう。
相手へ大きなプレッシャーとなるのか、それとも「名前」で戦う時代は終わってしまうのか。真価を問われる戦いが始まる。ここを乗り越えれば、また強い巨人は戻ってくる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count