巨人戦力外・村田透がメジャー昇格つかめた理由 「若手へのメッセージに」
村田は“希望の星”、監督も「楽しみ」「若い選手たちが『OK!』となる」
また、フランコーナ監督が「これは本当にいい話だ。彼はもともと球団の投手だったけど、不意に今年、メジャー契約すると決めたんだ」と語っていることにも言及。3Aコロンバスのトレミー監督が『この男はいいピッチングをしているんだ』と評価していたことも明かした指揮官は、「このことで、我々の球団に所属する若い選手たちが『OK!(オレもやってやろう!)』となると私は思う」と期待したという。
村田は、インディアンス傘下のマイナーでプレーするすべての若手選手にとって“希望の星”になるというのだ。
記事では、村田の「スカウティングレポート」も紹介。「ストライクを投げることができ、投球術でバッターのバランスを崩し続ける。ネガティブな要素としては、フライボールピッチャーで長打力のあるチームにはホームランを打たれる」とされている。
ただ、メジャーでは“未知”の右腕に対する期待は大きい。フランコーナ監督は「こいつは必ずしもレーダーに引っかかったわけではないが、とてもよく投げ、(メジャー昇格に)値する。そして、我々のために投げることになる。彼にとっても良いこと。我々は彼を見ることを楽しみにしているんだよ。(村田の昇格は)球団に所属するすべての選手に、メジャーでプレーできるんだという大きなメッセージを送ることになる」と話しているという。
今回は1度のみの先発で再び3Aに戻る予定だが、ここで実力を見せ、首脳陣の脳裏にいいイメージを焼き付けることが出来れば、再びチャンスが回ってくる可能性は高い。巨人を戦力外となり、マイナーで下積みを積んできた苦労人は、アメリカンドリームをつかめるだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count