8カードぶり勝ち越しの巨人に見えた浮上の光
原監督も復活を待つのは…
巨人は鈴木という代走屋がいるが、1・2番がかき回すという野球が今年はない。立岡が1番打者で固定されるようになれば、2番に何でもできる井端が入り、この2人で攻撃バリエーションは一気に増え、得点のチャンスも広がる。7月4日は6出塁しており、同5日時点で出塁率は3割5分1厘と上昇傾向にある。新たなリードオフマンとしての可能性を秘めている。
そして大事になってくるのがクリーンアップの存在。主将で3番の坂本勇人は状況に応じたバッティングができ、安定した数字を残してくる。5番の亀井も好調を維持。となると、やはり4番・阿部と下位を打つ村田修一のポイントゲッターの復調が不可欠になる。
5日の中日戦で村田は走者のいない場面で2安打を打った。今度は走者のいる場面でのバッティングに期待がかかる。試行錯誤しながら打撃に取り組む姿に、原監督も簡単には見切らず、スタメン起用を続けている。守備での貢献も大きく、まだチャンスを与えていく。村田について「衰え」と判断するのはまだ早い。原監督は復活を待っている。
立岡の出塁と、村田の得点圏での勝負強さ。巨人の得点力アップにはこの2人のさらなる奮起が必要となる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count