今季最多114球で5勝目の田中に称賛の嵐「最長かつ最高の投球」「完璧すぎる」
今季初の100球超えで周囲の不安吹き飛ばす圧巻投球、地元メディアも称賛の嵐
ヤンキースの田中将大投手は9日(日本時間10日)、本拠地アスレチックス戦で今季最長の7回2/3を2安打2失点(自責1)6奪三振1四球と快投し、5勝目を挙げた。ヤンキースは6-2で快勝し、2連勝。6月9日のナショナルズ戦以来、1か月ぶりとなる白星を手にした右腕は「オールスターにふさわしい」「宝石のような投球」と地元メディアから絶賛されている。
6月下旬に2試合連続で炎上するなど最近の不安定な投球から「エースにあらず」と厳しい評価を受けていた田中は、5試合ぶりの勝利により、批判の声を吹き飛ばした。
地元紙「ニューヨーク・ポスト」は「ヤンキースはマサヒロ・タナカをプッシュし、宝石のような投球で応える」との見出しで速報。「ヤンキースは右肘靭帯部分断裂以降、マサヒロ・タナカについては慎重であり続けた。今季100球以上投げたことがないほどだ。だがそれも、木曜日に終わった。磨耗したブルペンとオールスター休暇によりジョー・ジラルディは8回までタナカをマウンドに置いた。右腕は最長かつ、最高のピッチングで応えた」と絶賛している。
4月下旬に右前腕部の張りと右手首の腱の炎症により故障者リスト(DL)入りした右腕に対し、ジョー・ジラルディ監督はここまで慎重な起用を貫き、100球の「壁」を設けていた。この日の前までは98球が最多。しかしアスレチックス戦では初めて8回のマウンドに立ち、114球を投げ、勝利を掴み取った。