ヤ軍監督、田中の100球超え快投で復調手応え 「最高の後半戦もたらして」
指揮官「彼のピッチングが好き」、後半戦の爆発に期待
田中は昨年7月に右肘靭帯の部分断裂で離脱し、4月下旬にも右前腕部の張りと右手首の腱の炎症により故障者リスト(DL)入り。健康面に不安を抱える右腕の起用に、首脳陣も慎重に慎重を重ねてきた。
今季はここまで98球が最多。しかし、この日は初めて100球の“壁”を超えた。114球は自身のメジャー生活で3番目に並ぶ数字。ジラルディ監督は「彼が故障から戻ってきた時、我々は間違いなく少し心配していた。なぜなら、彼が(リハビリ試合で)最も投げた球数は75球。だから、彼には身体を作らせる必要があった。確固たる球数制限は設けていなかった。試合を見て、イニングを見て、どれくらい彼がハードワークしているか見る」と説明している。
田中はこの日で前半戦の登板を終え、5勝3敗、防御率3・63という成績で折り返した。
「本当にいいピッチングだったと思う。少しばかりうまくいかないこともあったけれど、私は彼のフィジカル的な現状を気に入っている。彼のピッチングが好きなんだ。我々にとって、最高の後半戦をもたらしてくれることを祈っている」
指揮官はそうコメントし、後半戦の爆発に期待を寄せている。徐々に調子を上げてきた右腕は、ヤンキースを3年ぶりのプレーオフに導く活躍を見せられるか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count