快投続く上原浩治の“恐怖のスプリット” 「腕の角度が速球にしか見えない」
スプリットは「単純にえげつない」、直球は「回転数が多い。彼のボールは球速が落ちない」
結局、上原はテシェイラに対して6球連続でスプリットを投じて空振り三振に仕留めた。実況が「単純にえげつない。打者から逃げていきます」と脱帽すると、レイノルズ氏が再び説明する。
「握りはスプリットですが、投げ方はファストボールです。そして、打者から逃げるように曲がりながら落ちます。何が来るかわかりません。特に2ストライクの場面で、彼がファストボールを投げるかもしれないと思わせることを、褒めなければいけません」
打者にとって“恐怖”とも言えるスプリットを投げ込む上原の優れた技術を改めて絶賛した。
さらに、続くヤングの初球に88マイル(約140キロ)の直球を投じ、空振りを奪うと、絶賛のコメントは直球にも及ぶ。
実況の「最初の空振りしたボールは88マイルでした。なんであのボールが打てないのでしょう?」との問いに、ベルドゥッチ氏は「彼のフォーシームファストボール(直球)の回転数は、グラフの外にはみ出すほど抜群です。通常のファストボールは球速が落ちていきますが、彼のボールは落ちません」と解説。豪速球なしでメジャーの猛者を圧倒する上原の投球の秘密を明かした。