ソフトバンク、必然の首位ターン その強さの要因は?
サファテ、五十嵐…、安定感抜群のリリーフ陣
投手陣に目を移すとリリーフ陣の安定ぶりが目立つ。守護神のデニス・サファテは3勝0敗20セーブで防御率1・21、セットアッパーの五十嵐亮太は1勝0敗19ホールドの防御率1・01。育成から昇格したエディソン・バリオスは日本記録と並ぶ17試合連続ホールドを記録した。サファテ、五十嵐にはいまだに黒星がついておらず、「勝利の方程式」に持ち込めば、取りこぼしはほぼ皆無だった。
3人以外の中継ぎ陣も軒並み貢献した。二保旭は全て中継ぎで5勝をマークし、森唯斗も防御率1・35。「左キラー」の森福允彦は防御率こそ4・15と高いが、数々のピンチを凌いできた。
先発陣も武田とスタンリッジが7勝を挙げるなど決して悪い成績ではないが、先発陣の防御率3・44に対し、リリーフ陣の防御率は2・51。救援陣の働きぶりは、より素晴らしかった。
前半戦だけで25回も逆転勝ちがあった点も、前半戦の特徴の1つだ。先制した試合が37に対し、先制された試合は43と多かった。先発陣は先手を奪われても、大崩れだけはせずに5、6回を3、4失点で切り抜け、バトンを渡す。リリーフ陣が点差を広げられないで凌いでいき、強力打線が試合をひっくり返す。こういった戦い方が出来たのも強さの要因の1つだった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count