「イチローはキョトンとしていた」 復活の裏にある努力に地元メディア感銘
イチローが若手選手に与える好影響、「ポジティブな効果しか生まれません」
シーズン中はほぼ休みなく試合が続き、厳しい移動による疲労も蓄積する。タフなメジャーの世界で、4日間のオールスターブレイクは一時的に心を休ませることができる貴重なオフとなるが、イチローは当たり前のように休日を“返上”。マーリンズパークで自らに課したトレーニングを黙々とこなしていたという。
「彼はアメージングですね。彼はとどまるところを知りません。彼のような選手をロッカールームやダグアウトで若い選手が見るわけですよ。こういう種類の素晴らしい達成を成し遂げるには何が必要なのか。ポジティブな効果しか生まれませんよね」
解説のプレストン氏はこう力説。スタントン、イエリッチ、傘下3Aで調整中のオズナという外野陣のみならず、内野手のゴードン、エチェバリアら若き逸材が揃うチームに好影響を与えていると分析した。
マーリンズは故障者の続出もあり、借金16と厳しい戦いが続いている。イチロー自身も打撃不振などで苦しい日々が続いた。それでも、オフ返上のトレーニングでプレーをストイックに磨くレジェンドの姿にチームが触発されるという理想的な循環が、チームの未来の糧になるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count