絶妙な関係性見せる黒田&新井 広島復帰の“同志”は悲願の夢に届くか
8年ぶり古巣復帰でチームを牽引する黒田と新井
今シーズン、ともに8年ぶりの復帰となった黒田博樹と新井貴浩。かつてのエースと4番打者は、前半戦でチームの中心として活躍し、地元で行われたオールスターにも出場した。
1996年入団の黒田と1998年入団の新井。ともに大学出で2歳違いの2人は、2000年代前半に万年Bクラスだったカープで、主力選手としてチームを支えた。同じ年にFA権を行使して移籍し、また同じ年にチームに復帰した2人が、舞台を広島市民球場からマツダスタジアムに変えた今季も、カープを支えている。
前半戦、黒田は前田健太と並ぶ先発ローテーションの軸として、14試合に登板して6勝4敗、防御率2.68の成績を残した。特にチームが苦手としている交流戦では、3戦3勝と活躍し、開幕から低迷の続いたチームの浮上にひと役買っている。
新井も一塁の定位置を確保し、69試合に出場して打率.295、4本塁打、42打点で、打率と打点はチームトップを記録した。エルドレッド、グスマンと4番候補の外国人が故障で離脱する中、5月からは4番に定着し、高い得点圏打率でチームをけん引した。