「勝利の方程式」に異変!? ヤクルト僅差首位も、直面する「1番厳しい時期」
「投手陣にとっては今が1番厳しい時期」、その要因は…
7月30日の広島戦(神宮)では8回から登板したオンドルセクが3失点を許し、逆転負け。翌31日の阪神戦(甲子園)では8回から登板したロマンが同じく3失点を喫し、敗戦投手となった。
高津投手コーチは「2日続けて、2人(オンドルセクとロマン)がやられたけど、文句を言うつもりはない。これからも同じように(勝利の方程式として)投げてもらうつもり」と変わらぬ信頼を強調した。だが、47試合に登板している秋吉亮も含め、中継ぎ陣が登板過多で疲弊しているのは明らか。後半戦は9勝3敗と一見、好調のように見えるが、野村克則バッテリーコーチは「投手陣にとっては今が1番厳しい時期」と話す。
原因は先発陣の弱さにある。今季ここまでの96試合で完投したのは、石川雅規が4月25日の巨人戦(神宮)で完封した1試合だけ。先発が5回前後で交代することが多く、規定投球回に達しているのは、小川泰弘だけだ。
また、開幕序盤から接戦の試合が多く、リリーフ陣には見えない蓄積疲労がたまっていた。指揮官も「やっぱり、先発がもう少し長いイニングを投げてくれないと厳しい」と指摘する。