「勝利の方程式」に異変!? ヤクルト僅差首位も、直面する「1番厳しい時期」
8月は屋内球場でのゲームが3試合しかないヤクルト
単純に暑さのハンデもある。7月は21試合のうち17試合が屋外球場だった。さらに8月は26試合中、屋内での試合はわずか3試合。中日が26試合中20試合を屋内球場で戦えるのとは、雲泥の差だ。屋外の神宮球場を本拠地とする宿命ではあるが、より疲労がたまりやすくなる。今は好調な打線が投手陣をカバーできているが、バットの調子が下降してきたときに一気にチームが崩れる可能性も秘めている。
そんな状況を改善するには、やはり先発陣が奮起するしかない。
光明はある。右肘靱帯再建手術から復活した館山昌平が中10日とはいえ、先発ローテーションで回るメドが立った。また先発候補は石川、小川、館山に加え、新垣渚、山中浩史、石山泰稚、古野正人、成瀬善久と8人おり、コンディションのいい選手を起用することができる。
そんな中、8月1日の阪神戦(甲子園)では石山が、7回5安打1失点で勝利。翌2日の同カードでは山中が7回5安打無失点で5勝目を挙げた。指揮官は「先発が1人、2人と出てきてくれると、助かる。他の投手も相乗効果で上がってくれれば」と期待を寄せる。
この窮地を乗り切ったとき、ヤクルトが2001年以来14年ぶりのリーグVにグッと近づくことになる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count