【高校野球】投手転向1年での甲子園完封劇 上田西2年生エースの快投に指揮官も驚き
168センチ、62キロの小さな体に無限の可能性、自己最速143キロも「もっと出る」
「テンポが良く、駆け引きができる。投手としてもセンスが高い。ものすごい力を秘めた選手。周りはみんな『野手をやらせろ、やらせろ』と言ってくるけど、これだけのピッチングができるんだから間違ってなかった。高校生のうちはこれ(投手)でいい」
絶大な信頼を寄せる草海の選手としてのセンスを感じさせる部分として「体幹の強さ」を挙げ、「変な体勢からでもボールを投げられちゃう」と評価する。この日は、初回の初球に自己最速を更新する143キロを叩きだしたが「もっと出るでしょう」と期待を隠さない。168センチ、62キロの体に底知れぬ可能性を秘めている。
無四球無失策での甲子園勝利に、原監督は「うれしいですね。こういうチームを作りたかった。校歌が流れた瞬間は感激しました」と言う。2回戦は大会第7日(12日)の第3試合で強豪・作新学院(栃木)と対戦することが決まった。指揮官が信念を持ち、小さなエースを中心に据えて作り上げてきたチームが、聖地で旋風を起こすかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count