【高校野球】プロアマ雪解けの前進を象徴する1勝 元プロ楠城監督「勇気づけられる」
九州国際大付を率いて記念すべき甲子園1勝を手に
第97回全国高校野球選手権大会の第2日。4試合が行われる中で、プロとアマの雪解けの前進を象徴する1勝があった。第3試合で鳴門(徳島)を8-2で下した九州国際大付(福岡)。同校を率いたのは元プロの楠城徹監督(64)だった。
2013年1月にプロ野球に従事した者たちの学生野球資格回復の制度が変更となり、プロ側の日本野球機構とアマ側の学生野球協会の研修を修了、認定されれば、母校に限らず、高校を指導することが可能となった。それまでは2年以上の学校勤務が必要との規定があったが、大幅に緩和された形だ。
その指導資格回復を経た者の中で、甲子園初勝利をつかんだのが楠城監督だった。
北九州市生まれ。小倉高、早大と進み、1973年のドラフト2位で太平洋クラブライオンズに入団した。捕手として過ごした7年間のプロ人生はクラウンライター、西武とライオンズ一筋で終えて、80年に現役を引退。その後、西武で1軍ヘッドコーチや編成部長などを歴任した。楽天でも編成部長などを務め、12年に退団。昨年に学生野球資格を回復し、同8月に若生正広前監督の後を受け、同校の監督に就任した。