ヤクルトに現れたサブマリン 57年ぶりの開幕5戦5勝、山中はなぜ勝てる?
真中監督「テンポは影響する」
それを実証するデータがある。山中が投げたときの援護率は7・64。チーム内の他の投手(石川4・63、小川4・32、成瀬3・54、新垣2・60)と比べても、その差は歴然だ。
雄平は「テンポがいいから、こっちは攻撃の時間が長くなる。相手は守備の時間が増えるし、攻撃の準備をする時間が足らなくなると思います」とその効果を明かす。真中監督も「テンポは影響すると思います。無駄な四球も少ないし、本当によく投げてくれている」と信頼を置いている。
当初はローテの谷間を埋める存在だったが、後半戦に入り、先発ローテの一角に昇格。チームは7日からの中日3連戦(ナゴヤD)で、3試合とも先発が4回で降板。先発陣の強化が課題になっている。
「先発陣が弱いと言われているのは分かっています。目の前の打者1人ずつ打ち取って、少しでも長いイニングを投げていきたい」
ヤクルトに現れたサブマリンが、チームを優勝へと浮上させる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count