岩隈久志の偉業を敵将&敵打者はどう見た? 「心理的に追い詰められた」
相手先発投手は岩隈のノーヒットノーランに気付いていなかった!?
岩隈は打者29人に対し、初球ストライクは20回。オリオールズ打線も初球を狙ったというが、奏功しなかった。カウントを有利にして打者を次々と仕留めた。球数はわずか116球。衝撃的な省エネピッチングだった。
同じく強打者のクリス・デービス内野手は「彼は本当にいいボールを投げていた。試合が終盤に進むに連れ、どんどん力強さを増していったね。スプリットは自由自在に動かしていた。2ストライクになると速球のスピードが上がった。ペースダウンしなかったね。もう、みんな見逃し続けるかと思ったよ。カウントを有利にして、どのバッターにも多くの球数を必要としなかった。何回四球があった? 3回か。儲け物だったのに」と白旗を上げている。
魔球スプリットについては「あれはいいものだ。ストライクかと思った瞬間に、落下していくんだ」とお手上げ状態だったようだ。
また、7回3失点とクオリティー・スタート(6回以上で自責3以内)のピッチングでゲームを作った相手先発の右腕ケビン・ガウスマンはノーヒットノーランに気付いていなかったという。