データで見る岩隈久志の偉業 MLB史上291度目の“ノーノー”の価値に迫る
ア・リーグの“空白期間”にナ・リーグでは12回もノーヒッターが誕生
岩隈以前に最後にア・リーグでノーヒッターを成し遂げたのは、前述の12年8月のヘルナンデス。ほぼ3年間ぶりの達成となったが、この空白期間は両リーグ最長ブランクだと記事では紹介している。この間、ナ・リーグでは12回もノーヒッターが実現している。
また、岩隈はメジャー初完投がノーヒットノーランとなったが、これは2012年4月にセーフコ・フィールドのマリナーズ戦で当時ホワイトソックスのフィリップ・ハンバー投手が初完投で完全試合を収めて以来のことだという。
日本人としては、ドジャースとレッドソックスで2度達成している野茂英雄投手以来2人目という事実も、記事ではしっかりと紹介している。
この日の岩隈の3四球は、4月14日のドジャース戦と並ぶ今季自己最多の数字。「コントロール・アーティスト」の異名を持つ右腕としては多い数字と言えるが、奇しくもその投球がメジャー3年目で最高の結果につながった。
メジャー史にその名を刻んだ岩隈。偉業にまつわる1つ1つのデータも実に興味深い。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count