【高校野球】仙台育英が花巻東との東北対決制し21年ぶり8強 次も東北勢の秋田商と
百目木が4安打の活躍、1994年以来のベスト8
第97回全国高校野球選手権大会は16日、甲子園球場で3回戦が行われ、第3試合の東北対決は仙台育英(宮城)が花巻東(岩手)を4-3で破り、準々決勝に進出した。百目木が先発で4回途中2失点、打っては4安打1打点と活躍。夏の甲子園は1994年以来21年ぶりのベスト8となった。
仙台育英は初回、花巻東の先発の加藤を攻め、1死一、二塁といきなりチャンスを作る。郡司がライトへ先制のタイムリーを放つと、続く佐々木良はレフトに運び、2点を先制した。
しかし、花巻東もすぐに反撃。その裏、1死二塁で仙台育英の先発・百目木から千田がレフトへタイムリー。1点を取り返した。
花巻東は2回からエース左腕・高橋をマウンドへ送る。だが、無死一、二塁から百目木にレフトへのタイムリーツーベースを浴びて1点を追加された。ただ、ここから踏ん張って追加点は許さない。
4回、花巻東は先頭の熊谷がレフトへホームランを叩き込み、1点差とする。仙台育英は1死一塁となってからエース右腕・佐藤世を投入。後続を断つ。
ここから両エースの投げ合いに。6回、仙台育英は2死二塁として、青木がタイムリーツーベース。2点差に広げた。すると、花巻東は7回に1死三塁として菊池がライトへ犠飛。また1点差に詰め寄った。
両チームが1点ずつを取り合う展開で、試合は最終回へ。仙台育英は1死一、二塁とチャンスを作るも、佐々木良がレフトへ放ったライナーを左翼手の千田が飛び込んで好捕。さらに、2死から紀伊は空振り三振。踏ん張った高橋はガッツポーズを繰り出した。
その裏、花巻東は1死から佐々木がレフトへのヒットで出塁も、盗塁は失敗に終わる。それでも、2死から佐藤唯がライト前ヒットでつなぐ。だが、最後は代打・小松が二ゴロに倒れてゲームセットとなった。
“東北対決”は仙台育英が4-3の好ゲームを制し、21年ぶりのベスト8進出を果たした。17日の準々決勝は秋田商(秋田)と激突。2戦連続の東北対決でベスト4進出を目指す。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count