【高校野球】興南が春夏連覇以来5年ぶりベスト8 近畿勢消え、関東4校、東北2校が8強
第1回大会優勝の「後継校」鳥羽は敗退、17日の準々決勝では早実と九州国際大付が激突
第97回全国高校野球選手権大会は16日、甲子園球場で3回戦が行われ、第4試合は興南(沖縄)が鳥羽(京都)を4-3で破り、準々決勝に進出した。興南は5回までに2点のリードを許したが、6~8回に1点ずつを奪い逆転。5年ぶりに準々決勝進出を決めた。第1回大会優勝の京都二中の「後継校」鳥羽は、高校野球100周年の節目の大会で2勝を挙げたが、3回戦で敗退した。準々決勝は17日に全4試合が行われる。
先制したのは興南。無死二、三塁とすると、佐久本がセンターへタイムリーを放った。しかし、直後の3回、鳥羽は2死満塁とすると、伊那がレフトへ逆転タイムリーツーベース。すぐに試合をひっくり返した。
さらに、5回は1死二、三塁から鳥羽の伊那がセンターへ犠牲フライ。僅差のゲームで大きな追加点を奪い、3-1とした。
6回、興南は1死二、三塁のチャンスを作る。佐久本の遊ゴロの間に1点を返した。続く7回には1死二、三塁から沖の打席でスクイズを試みるが、失敗。2死三塁と変わったが、沖はレフトオーバーのタイムリースリーベースを放ち、同点に追いついた。
8回、興南は1死三塁から砂川がレフトへ勝ち越しタイムリー。2点のビハインドから、ついに勝ち越した。
9回は比屋根が3者凡退に抑えてゲームセット。興南が接戦を制し、5年ぶりの準々決勝進出を決めた。伝統校の鳥羽は3回戦で消した。
準々決勝は17日に行われる。関東から4校が進出。東西東京の代表が9年ぶりにベスト8に揃って残った。3回戦で花巻東(岩手)を破った仙台育英(宮城)は、またしても東北勢の秋田商(秋田)と対戦する。
準々決勝のカードは以下の通り。
第12日 8月17日(月)
1.早稲田実(西東京) 対 九州国際大付(福岡)
2.花咲徳栄(埼玉) 対 東海大相模(神奈川)
3.秋田商(秋田) 対 仙台育英(宮城)
4.興南(沖縄) 対 関東第一(東東京)
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count