【高校野球】東海大相模サヨナラで5年ぶり4強 エース小笠原が好救援、杉崎サヨナラ打
小笠原は5回1/3を2安打無失点、花咲徳栄は終盤にボークとエラーから崩れる
第97回全国高校野球選手権大会は17日、甲子園球場で準々決勝が行われ、東海大相模(神奈川)が花咲徳栄(埼玉)をサヨナラで破り、5年ぶりのベスト4進出を決めた。7回までリードを許す展開も、8回に同点に追いつくと、9回に3番・杉崎がサヨナラタイムリーを放った。プロ注目のエース左腕・小笠原は4回途中から登板し、5回1/3を2安打無失点の好リリーフ。4-3で勝利した。
先制したのは東海大相模。花咲徳栄の先発・鎌倉を攻め、2死から長倉が二塁打を放つと、続く竹内がレフトへ先制タイムリーを運んだ。
すると、花咲徳栄もすぐに反撃。2死から太田が二塁打。岡崎はセンターへの同点タイムリーを放った。さらに、岡崎が二盗に成功し、大滝がライトへタイムリー。東海大相模の先発・吉田から2点を奪い、逆転に成功した。
花咲徳栄は4回も2死三塁とチャンスを作ると、吉田がワイルドピッチ。貴重な追加点が入った。その後、吉田が連打を浴びると、東海大相模は小笠原にスイッチ。エース左腕は太田を三ゴロに打ち取り、ピンチを切り抜けた。
その裏、東海大相模は1死二塁から磯網がタイムリツーベース。1点差とした。
東海大相模は5回も1死一、二塁と好機を作る。花咲徳栄はここで2年生左腕・高橋にスイッチ。牽制悪送球や内野安打などで最後は2死満塁までチャンスが広がったが、豊田は空振り三振。高橋が踏ん張った。
8回、東海大相模は1死二塁とすると、高橋がボーク。ランナーが三塁に進み、長倉がレフトへ犠牲フライ。同点に追いついた。
さらに、9回、先頭の小笠原が一塁手のエラーで出塁。千野のバントはサード楠本が二塁に送ってアウトにしたが、二塁からの一塁への送球が逸れ、ボールはカメラマン席へ。結果的にランナー二塁の形を作った。続く宮地は三ゴロに倒れたものの、3番・杉崎は初球をレフト線に運ぶ。東海大相模がサヨナラで熱戦に決着をつけた。
4-3で勝った東海大相模は、夏の甲子園は準優勝した2010年以来のベスト4進出となった。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count