【高校野球】東海大相模が5年ぶり夏決勝へ 初回5者連続安打で関東一を粉砕
決勝で仙台育英と激突
第97回全国高校野球選手権大会は19日、甲子園球場で準決勝が行われ、第2試合は東海大相模(神奈川)が関東一(東東京)を10-3で破り、夏の甲子園では2010年以来の決勝進出を果たした。3回戦の遊学館(石川)戦に続く2度目の2ケタ得点と勢いに乗り、20日の決勝では準決勝第一試合で早実(西東京)を破った仙台育英(宮城)と激突する。
初回、東海大相模の打線が爆発した。1番の千野が左前安打、2番の宮地が左翼線二塁打を運び、スタートを切っていた千野が一塁から一気に生還した。3番杉崎は一塁線を破るタイムリー二塁打。4番豊田は左中間中段へ大会第31号の2ランで一挙4点を先制。磯網もライトへの二塁打で続き、初回先頭から5者連続安打、打者一巡の猛攻を見せた。
2回は再び先頭の千野がヒットで出塁し、2死二塁で豊田の打球を遊撃手の伊藤がエラー。1回途中から登板した関東一の2番手・金子から5点目を奪った。さらにボークで2死二塁となり、磯網が左翼へ大飛球を放ったが、背走した森山のスーパーキャッチに阻まれた。
東海大相模は5回にも打線がつながった。犠打エラーなどで無死一、三塁のチャンスを作り、竹内が適時内野安打。川池も左前適時打で続いた。さらに2死二、三塁で宮地が2点タイムリー。守備のミスが相次いだ関東一から、この回4点目を挙げた。6回にも1死三塁から磯網がライトへきっちり犠飛を打ち上げ、10-0と突き放した。
関東一は7回、プロ注目のオコエが三遊間を破って初ヒットを記録し、ワイルドピッチで二塁に進塁。井橋の四球で2死一、二塁となって、主将の伊藤が右前に運び、1点を返した。
東海大相模は先発で7回8安打1失点の吉田に代え、8回から最速150キロ超のエース左腕・小笠原を投入。しかし、連続安打に暴投で無死二、三塁とされ、8番の鈴木の遊撃内野安打の間に1人が生還。さらに二塁走者の黒田が三塁をオーバーランし、挟殺プレーとなったが、本塁への送球の間にホームインを許した。10―3と追い上げを食らったが、9回は無失点に抑えて逃げ切り、決勝進出を決めた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count