日本国内で小学4、5年対象「MLB CUP」新設 「子供たちに野球をする機会を」
来年からMLB主催で実施、決勝トーナメントは被災地・石巻の「美しく素晴らしい球場」で
MLBジャパンは18日、小学4~5年制を対象としたトーナメント「MLB CUP」を新設すると発表した。2016年5月から地方で予選が開催され、8月末~9月頃にかけて宮城県の石巻市総合運動公園野球場で決勝トーナメントを実施する。
この日は都内の日本外国特派員協会で記者会見を行い、MLBジャパンのジム・スモール代表に加え、MLBアンバサダーとしてダイヤモンドバックスのトニー・ラルーサ野球編成最高責任者、元メージャーリーガーのランディ・ジョンソン氏、ルイス・ゴンザレス氏(いずれもダイヤモンドバックス社長付補佐)らが出席した。
スモール氏は、大会設立の目的として「たくさんの子供たちに野球をする機会を与えること」と説明。さらに、監督としてアスレチックスとカージナルスを世界一に導き、野球殿堂入りしているラルーサ氏も「若いころにまずプレーできる機会をもつこと、それが増えるのは非常にいいこと、決勝は石巻で行われるが、美しく素晴らしい球場として再生している。被災地で起きたことを思えば、そこにさらにエキサイティングな出来事を加えられる」と話した。
大会中には、MLBのOB選手、コーチ、30球団に所属するトレーナーやセラピスト、シェフ・栄養士、そして通訳などが講師を務める特別セミナーなども実施する予定。スモール氏は「野球を楽しんでやってもらいたい。そこで差をつけていきたい。とても楽しんで、楽しい思い出としていつまでも残るような経験を積む。そういう違いで見せていけるトーナメントに出来れば」とMLBが大会を設立する意味について説明した。