15年ぶりサブウェー・ワールドシリーズなるか NY人気球団対決に高まる期待
メッツを支えるエース級3本柱、ヤンキースはマイナーから有望な若手が複数昇格
アンドリュー・ミラー投手とデリン・ベタンセス投手を軸に、左右バランスの取れた布陣による継投策で何度も勝ち星を拾ってきた。シーズンの大半を首位で過ごすなど安定した戦いを続けている。
一方のメッツは、マット・ハービー投手(防御率2.57、WHIP1.01)、ジェイコブ・デグロム投手(防御率1.98 WHIP0.89)、ノア・シンダガード投手(防御率3.17、WHIP1.10)というエース級の3本柱を擁する先発陣が快進撃を支える。
7月末のトレード期限における補強でも両者は対照的だった。
メッツはタイガースから強打者ヨエニス・セスペデス外野手を獲得。また、複数のポジションをこなすケリー・ジョンソン内野手、フアン・ウリベ内野手らを補強し、打撃陣の強化に成功。投手陣も中継ぎのタイラー・クリッパードを獲得するなど、9年ぶりのプレーオフ進出に向けて本腰を入れている。
一方のヤンキースはデービッド・プライス、ジョニー・クエトら主戦投手の獲得を見送り、マイナーから将来有望な若手を複数昇格させた。その一人がドミニカ共和国出身の21歳、ルイス・セベリノ投手。150キロ後半の速球を武器に8月5日のデビュー戦から2試合続けて好投し、将来のエース候補と評される潜在能力の高さを証明。これまでのところヤンキースの決断が正しかったと思わせる投球を披露している。