史上初「4冠王」へ 驚異の活躍続けるヤクルト山田哲人に死角はあるのか
史上初「4冠王」へ、山田の障害となるもの、「打てていないのは分かっている」
そんな偉業を達成するために障害となりそうなのが、2差で追う2位・巨人の存在だ。
昨年は打率3割4分、7本塁打、15打点とお得意様にしていた相手なのだが、今季は16試合で打率1割9分4厘、1本塁打、5打点と完全に抑え込まれている。もちろん出塁率も低いため、盗塁もわずかに3つ。しかも、最も多い9試合を残している。打点でトップの畠山を上回るには、巨人戦での活躍が必須となる。
「特に配球がどうというのはないんですけど、打てていないんですよね。それは分かっています」
23歳のスラッガーの成績に比例するように、チームも巨人には6勝10敗と大きく負け越している。首位・阪神と4・5ゲーム差で離されている今、25日からの本拠地での3連戦は、まさに優勝戦線の生き残りを賭けた戦いとなる。
史上初の4冠王になるために、そして自身が最も欲するリーグVのために。巨人を打つしかない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count