「ミラクル・メッツ」再現なるか プレーオフ進出へ、躍進支える“チーム愛”
メッツを愛するのはファンだけではない
2000年以来のワールドシリーズ進出、そして1986年以来3度目の世界一へ思いをはせるのは時期尚早かもしれないが、近年希に見る高揚感がニューヨークに漂い始めていることは確かだ。
メッツを愛するのはファンだけではない。16歳からの生え抜きフローレス内野手は7月末のトレード期限直前にトレードで放出されかけた際、プレー中に涙を流して球団愛を訴えた。ツイッターで情報が流れたことでファンが反応し、フローレスも知ることになり、感情を抑えられなくなったのだ。結局、トレードが破談に終わると、その数日後、本拠地でサヨナラホームランを放ったことからチームの人気者になった。
また、同じくトレードされかけたウィーラー投手も球団首脳にチーム残留を懇願。この球団で育った多くの若手選手がチームの変革を感じ、「ミラクル・ラン」の始まりを信じ始めている。
古参デビッド・ライトを中心にチーム一丸となれる強さが、メッツの魅力。そんな熱い気持ちがプレーに見えるから、ファンの心も動かされるのだ。