【U-18野球W杯】U18日本、無傷8連勝飾るも「4番」清宮は1安打 復調の鍵は「集中力」
打席での落ち着きは「集中力の差」
きっかけになるような打撃があったにせよ、期待度からすると結果は物足りない。この日も自分の打撃については浮かない表情だった。
「結果が出ない理由は相手ではなく自分にある」
今大会一貫して清宮が口にしている思いだ。この日も「打てないことはない球だった」とキューバ投手陣を形容し、あくまでも打席での心理状態に原因があるとした。そのことについて問われると、「集中力の差。(うまく言えないが)なんかある」とはっきりとしない精神的な揺らぎが要因であることを明かしつつ、少し悩ましげな表情を見せた。
悩みに悩んだ今大会も、6日のアメリカとの決勝戦が最後。登板が有力視されるアメリカのエースであるバーグナーを前に、どのような打撃を見せるのか。打席での落ち着き、そして清宮が言う“自分の打撃”が鍵を握りそうだ。
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富樫重太●文 text by Shigeta Togashi