9回無死三塁で無得点 深刻な巨人の残塁数
阿部は復調傾向、村田は打点を挙げたここ10試合で9勝も…
実際にそうだ。村田に目を向けると、最近打点を挙げた10試合で9勝と勝利に結びつく。しかし、打点なしの試合も多く、その対象となる10戦は38試合までさかのぼらなくてはならない。4打点や5打点をマークする試合もあるが、0打点の試合も多く、勝負の9月に入ってからは4試合で1打点と厳しい戦いが続く。
阿部は復調傾向にあり、10試合で4本塁打。9月に入ってからも5打点を挙げ、阿部のホームランなどの踏ん張りで前夜の阪神戦も接戦になった。不振も多く、例年のような活躍ができないことから、ファンからは苛立ちの声も上がるが、原監督は我慢の起用を続けてきた。
村田も同様。夏場までスタメン落ちや打順降格などあえて、目に見える形で叱咤してきたのも、この終盤に力を発揮してもらいたかったからだ。
首位と3ゲーム離れ、4位・広島の足音も近づいてきたが、阿部の状態は良くなってきている。あとはこれをどこまで維持できるか。村田が最後の意地を見せられるか。まだ上位チームと対戦する試合を残している。巻き返すチャンスは十分にある。残塁数を解消するしか、巨人が勝つ手段はない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count