首位攻防で勝敗分けた田中将大のビッグプレー 「ショートとアイコンタクト」
絶妙牽制で序盤の窮地を脱した田中、地元メディアも「グレートプレー」
ヤンキースの田中将大投手が13日(日本時間14日)の本拠地ブルージェイズ戦で貴重な白星を挙げた。ア・リーグ東地区首位・ブルージェイズに3連敗を喫し、ゲーム差4・5で迎えた一戦。負ければ自力Vが消滅となる状況で、日本人右腕は勝負強さを発揮し、7回4安打無失点7奪三振の快投で12勝目(6敗)を挙げた。
この日、大きな転機となったプレーがある。田中の絶妙な牽制だ。
初回、2死からバティスタにレフトへの二塁打を浴びた田中は続くコラベロをスライダーで空振り三振に仕留めたものの、2回1死から再びピラーにも左中間に運ばれ、エンタイトルツーベースとされた。
3連勝中の相手を勢いづかせないためにも先制点をやれない場面。田中はゴインズに1ボール2ストライクとすると、セットポジションで2度、二塁走者を確認。直後、素早く反転し、矢のような牽制をショートのグレゴリアスに送った。
塁審はセーフの判定を下したが、ヤンキース側はすかさずチャレンジを申告。チェックが行われている間、中継した地元テレビ局はスローVTRでわずかにグレゴリアスのタッチが早かったことを確認すると「グレートプレーだ」と興奮気味に伝えた。