田中将大が右太もも裏張りで登板回避 指揮官は「1回の回避になること願う」
ワイルドカードゲーム登板に備える必要も? 「1回分のみの回避になることを願う」
診断結果は重くなく、田中自身も米メディアの取材に対して軽症を強調したという。さらに、ESPNによると、ジラルディ監督は「おそらく、ただの張りだ。そして、(前回登板で)彼は(負傷後も)よく投げていた。しかし、我々が恐れるのは、彼が水曜日に登板して、それを悪化させるかもしれないということだ。そうなれば、大きなトラブルになる」と語っている。
また、ニュージャージー州最大のニュース専門サイト「nj.com」は、田中が5年前にも同じ箇所を負傷し、約1か月離脱したことを本人が説明したと言及。ただ、「彼は、その時の怪我のほうが悪く、今回はより楽観的だと話した」と伝えている。
田中はトロント遠征には帯同せず、NYで調整を続ける予定。指揮官は「ホームで治療を受けたほうがいいと考えた」と説明したという。田中が登板を回避する23日は、不調で先発ローテーションから外れていたノバが先発することになった。
ヤンキースがブルージェイズに追いつけずに地区優勝を逃した場合、一発勝負のワイルドカードゲームに回る。重圧のかかる一戦には、田中が登板することが濃厚だ。エースが万全の状態で決戦に臨むことが、チームにとって最も重要かもしれない。
とはいえ、首位ブルージェイズと3ゲーム差の現状で、優勝争いを考えれば、この負傷が与える影響は極めて大きい。ESPNによると、ジラルディ監督は「ストレスがたまるが、我々は対処しなければならない。タナカが1回分のみの回避になることを願う」と語ったという。名門球団はエースなしでライバルに食らいつけるだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count