マ軍残留確率は「60%以上」 地元記者が語る、来季もイチローが必要な理由
打率低迷も…「イチローはそれでも我々に多くの素晴らしいものを見せてくれている」
マーリンズのイチロー外野手は20日(現地時間21日)の敵地ナショナルズ戦で4打数無安打3三振に終わった。試合は3-13で惨敗。イチロー自身は打率2割3分7厘という厳しい数字となっている。今季限りで契約満了となるレジェンドは、メジャー通算3000本安打達成を見据えたメジャー生活続行にも影響を与えかねない不振に陥っているが、マーリンズの番記者はそれでもイチローの来季残留の可能性を「60パーセント」と打ち出している。
MLB公式サイトでマーリンズの番記者を12年務めるジョー・フリサロ氏はインタビューで、プレーオフ争いの一角と期待されたチームの低迷について嘆息混じりに語り始めた。
「今季は本当にがっかりさせられるシーズンだった。シーズン開幕時の期待値はすごく高かった。プレーオフ進出の有力候補という下馬評もあった。ダン・ジェニングスも言っていたけれど、流れが悪い。けが人が出続けた。
このメンバーをうまく使って、どのようなターンオーバーをするのか。来季の挽回に向けた必要なピースを集めるシーズン終盤となっている。9月はいい戦いができている。前向きな材料があるとすれば、メッツ、ナショナルズという同じディビジョンの互角の戦いをシーズン終盤にできていること」
20日現在で借金18。今季開幕前、マット・レイトス投手、マイケル・モース外野手、ダン・ヘイレン投手ら大型補強を敢行したが、トレード期限を前に放出された。ナ・リーグ東地区3位ながらも首位メッツと21ゲーム差も離されている現状で、チームはすでに来季の構成を見据えた戦いにすでにシフトしている。
来季、プレーオフを目指す上でマーリンズの課題は多い。強化部が着手すべきは先発投手陣の再整理だという。
「マーリンズがプレーオフに進出するために最も必要なのはピッチャーだ。先発投手でいうと、ホセ・フェルナンデスは常に健康でなければいけない。故障さえなければ彼はメジャーで最高のピッチャーの1人。ローテーションを1年間守ってもらわなければいけない。
(2番手)ヘンダーソン・アルバレスは今季、故障で投球していない。来季は肩の怪我が完治しなければいけないが、どの程度復調するのかは未知数だ。(3番手)ジャレッド・コサートも故障から復帰していいピッチングを見せた。彼ら3人が年間を通じてパフォーマンスを発揮することが条件になる。
そして、投手の選手層も足りない。これは球団としての重要な問題だ。マイナーのピッチャーの人材も昨年のトレードの影響で弱体化し、タレントが枯渇している。来年、プレ-オフに進出できるかわからないが、フリーエージェントで補強ができれば、今年よりはより近づくだろう」