ヤ軍「伝説の捕手」の死去に悲しみ広がる 「全米から尊敬される英雄」
ヤンキースで10度の世界一、黄金時代象徴する存在の訃報に追悼コメント続々
ヤンキースで捕手として活躍したヨギ・ベラ氏が22日(日本時間23日)、90歳で死去した。捕手として、ジョー・ディマジオ、ミッキー・マントルらとともに名門球団の黄金時代を築いた「伝説の捕手」の死を名選手たちも惜しんでいる。
ベラ氏は通算2150安打、358本塁打、1430打点をマークした。ヤンキースで10度のワールドシリーズ制覇に貢献。身長172センチながら、MVPに3度輝き、1948年からオールスターに15年連続で選出された。ヤンキースの黄金時代を象徴する人物だ。
引退後はヤンキース、メッツで監督を務め、72年に米国野球殿堂入り。背番8はヤンキースの永久欠番に制定されている。23日(同24日)にはヤンキースのナインが左袖に「8」をつけてプレーした。
ヤンキースは球団OBらの追悼の言葉を発表。78年にサイ・ヤング賞に輝いた左腕で、ベラ監督の元でもプレーしたロン・ギドリー氏は「ただただ悲しい一日になってしまった。私たちは素晴らしい男を亡くし、私個人としては素晴らしい友人を失った。私は“ベースボール”という言葉を聞くたびに、ヨギのことを考えてしまうよ」とコメントした。
また、「コア4」の一員としてヤンキースの2度目の黄金時代を築いた左腕のアンディ・ペティット氏は「彼と親睦を深められたことはとても名誉に思っているよ。出会った初日から彼は私に温かく接してくれたし、誰に対してもそうであった。野球を語ったり、話を分かち合うことが彼は大好きで、いつも興奮しながら聞いていたよ」と懐古している。