中日和田が通算2050安打 本拠地で現役生活に別れ「中日ファンに戻って…」

「後輩たち、強いドラゴンズを必ず復活させてくれる」

「ようやく終わったなと、ちょっとホッとした気持ちと、まだまだやりたかったんじゃないかなとという気持ちも少しありますけど、本当にいいチームメイトに恵まれて、いいチームに恵まれて、そういう意味では本当にやりがいのある野球人生だったなと思います」

 1996年ドラフト4位で西武に入団。捕手としての入団ながら打撃を買われ、野手に転向すると、2002年から3年連続30本塁打。2005年には首位打者を獲得するなど打線を牽引した。2007年オフにFA権を行使し、故郷である岐阜に近く、以前から愛着のあった中日に入団すると、新天地でも3年連続3割を記録し、2010年にはMVPでチームをリーグ優勝に導いた。

「プレイヤーとしては今年で終わりますけど、またこれで今までのようにドラゴンズファンに戻って、ドラゴンズの優勝を夢見ながら応援したいと思います」

 試合後の引退セレモニーで和田は、愛するナゴヤドームとそこに集まったファンを見渡しながら、こう振り返った。

「僕自身はここで現役生活を終わりますけれど、まだ後輩たち、強いドラゴンズを必ず復活させてくれると思っています。皆様の熱い応援と、僕自身もこれからドラゴンズを応援していきたい。また優勝できる日を夢見ながら、現役を退きたいと思います。本当に大きな声援を今までありがとうございました」

 インタビューに答える最中には言葉を詰まらせる場面もあった和田。中日を誰よりも愛する43歳の想いは後輩たちに託された。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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