最後まで大激戦の“混セ” CS進出争いの結末は? ヤクルトVは大丈夫?

広島の強みは先発投手陣の安定感と守護神・中崎

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広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】

 野口氏は「ここで負けると、阪神は厳しい」と指摘。阪神はヤクルト戦を含めて残り2試合。今季最終戦は3日の本拠地・広島戦となっている。一方で、広島はその今季最終戦までに3試合を残す。

「阪神は、ヤクルトに負けたら直接対決でたたけてもどうなるか、となりますね」

 広島は、残り4試合の先発が福井、前田、ジョンソン、黒田となる見込み。強力な先発ローテーションが武器となる。

「残り4試合が4本柱だから、ピッチャーはまず問題ないですね。あとは相手ピッチャーとの兼ね合いで、打線が打てるか打てないかという中、1日は(相手先発は)大野ですけど、もう1試合、翌日も中日と当たるのは大きい」

 さらに、野口氏は現在の広島のもう1つの大きな強みについても指摘する。抜群の安定感を見せている守護神の中崎だ。

「春先の中崎じゃないですね。29日のヤクルト戦で、中崎がバレンティンに投げた球が、完全にストライクだったのにボールとコールされたんです。審判もストライクと言おうとして体勢を変えてから『ボール!』と言ったくらいのボールでした。でも、そこで動揺しなかった。だいぶメンタルは強くなったと思います。『ふーん。あ、そう』という感じで次のボールを投げていたので。中崎がああいう状態になったのは、カープにとって非常に大きなプラスですね」

 リードして中崎をマウンドに上げれば、勝利の可能性は極めて高くなる。チームとして勝利への形ができていることは大きい。問題はそこまでどうつないでいくか。29日のヤクルト戦では7回から大瀬良を投入し、直後の攻撃で代打を送ったために、中崎が8回から登板して2イニングを投げることになった。

 野口氏は「もう1人いれば。一岡あたりが入ってくれば1番いいんですけどね」と言いつつ「福井は危ない時もありますけど、前田、ジョンソン、黒田だったら、最低でも7イニングは投げられて、大瀬良につなげる。うまくいけば直に中崎に繋げられますし、完投もあります」と分析。ここからの広島の大きな問題にはならないと見ている。

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