最後まで大激戦の“混セ” CS進出争いの結末は? ヤクルトVは大丈夫?

優勝争いは最終戦までもつれ込めばまさかの結末も

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各チームの勝敗で見る混セの行方と今後の日程

「勢いとかデータとか対戦相手とか、全ての流れはカープにある。でも、やってみないと分からないですからね。阪神が最後の意地を見せて2つ勝つ可能性も十分にある。福留の状態がどうなるかが大きいですね。あとは、新しく上がってきたペレスが爆発するようなことがあれば、分からないです。勢いに火をつけますから」

 一方、優勝争いや2位争いは、ヤクルトが1日に阪神に敗れれば、一気に混沌としてくる。ヤクルトは、3日に敵地・広島戦、4日に敵地・巨人戦と、厳しい2試合を残す。巨人がDeNAとの2連戦のどちらかに負けた時点でも優勝が決まるが、最終戦までもつれれば、まさかの結末もありえる。

 野口氏は、失速気味で2位確保も危ういとの声が上がっている巨人については「マイコラスがいれば必ず1つは勝てるので大丈夫です」と予想。その一方で「ヤクルトはここ(阪神戦)で勝たないと優勝できない可能性もある」と指摘。巨人2連勝、ヤクルト2連敗で直接対決にもつれ込めば「東京ドームだからヤクルトは危ないかもしれない」と分析する。

 ただ、ヤクルトも絶好調のエース左腕・石川が残り試合で登板できることは大きなプラス材料。阪神戦で優勝を決められず、3日の広島戦で石川が投げるとなると、「今の石川は勝つでしょうね」と野口氏は言う。広島から見れば、相手が優勝を決めた後のヤクルトになるのか、マジック1のままのヤクルトになるのかでも、大きな違いがあると言えそうだ。この点からも、阪神はなんとしてもヤクルトに勝っておきたいということになる。

 つまり、最も複雑な状況にいるのは、阪神と言えそうだ。野口氏は続ける。

「阪神は1日にヤクルトに勝って、巨人も勝ち続けて(ヤクルトが優勝争いを続けて)くれないと、3位を確保してCSに進出するためには困るけど、巨人が勝ち続けると2位には上がれないということになりますからね。どうしたもんかという感じですよね」

 とにかく、ヤクルトはまずは1勝を、そして他のチームは残り試合に勝ち続けるしか、先は見えてこない。史上稀に見る激戦となった“混セ”から、最後まで目が離せない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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