1位指名の可能性は低いけど…“掘り出し物”になりそうなドラフト候補たち

国学院大・柴田は「守備だけなら今すぐにプロの1軍で通用する」

◯パンチ力

 プロ野球でファンを最も沸かせるのはホームラン。その点で初芝橋本の捕手・黒瀬健太は魅力たっぷりだ。右の大砲が放った高校通算本塁打は実に97本。甲子園出場経験はなく、全国的な知名度は低いが、スラッガーにとってボールを遠くに飛ばすのは天性の部分もある。大化けすれば、日本ハム・中田翔のような魅力的なスラッガーに育つかもしれない。

 日大三時代に4番として甲子園を制した慶大・横尾俊建はリーグ戦通算11本塁打と、こちらも長打力十分。ファンの間では「東京六大学では弱い東大がいるから数字を評価しにくい」といわれるが、本塁打全てを東大以外の4大学から放っている珍しいタイプで、こちらもホームランアーチストとして魅力的な選手である。

◯バットコントロール

 ヒットを量産し、チャンスメークできる1、2番候補であれば、立大の遊撃手・大城滉二が面白い。東京六大学では歴代タイ記録の127安打を放っている明大・高山俊ばかりに話題が集まっているが、大城も108安打。それも、高山と比べて10試合34打席少ないという点を差し引けば立派な数字である。7季中5季で打率3割とハイアベレージを記録している点も、特筆すべき点だ。

◯守備職人

 国学院大・柴田竜拓は、アマ球界NO1といわれる守備力で飛躍が期待できる。ショートを主戦場とし、世界一となった7月のユニバーシアード大学日本代表でも不動の遊撃手として活躍した。167センチと小柄ながら、難しい打球をいとも簡単に処理してしまう守備センスには目を見張る。セ・リーグスカウトも「守備だけなら今すぐにプロの1軍で通用する」と評しており、内野の守備力強化を図りたい球団は是が非でも欲しい存在だろう。

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