1位指名の可能性は低いけど…“掘り出し物”になりそうなドラフト候補たち

50メートル5秒7の外野手、「人間力」を高く評価される選手も

◯俊足

「足にスランプはない」との格言もある通り、俊足を武器にする早大・重信慎之介なら息の長い活躍ができそうだ。50メートル5秒7の外野手。塁に出ると極端に大きなリードを取って相手投手を揺さぶる。巨人・鈴木尚広のような足のスペシャリストになれる可能性を持つ。打撃でも重心を低く構え、しぶとくバットに当てて粘るリードオフマン。相手にしたら厄介な、いわゆる“うるさい選手”だ。

 走力の面では、大商大の遊撃手・吉持亮汰もアマ球界屈指のスプリント能力を誇っている。

◯人間力

 グラウンド以外で注目される選手もいる。法大の外野手・畔上翔は、第一に語られるのがプレーより人間性という希有なタイプだ。日大三、法大と高校、大学の名門で主将を任された。大学日本代表、U-21日本代表を経験しており、練習にひたむきに取り組む姿勢には、どの指導者も舌を巻く。「努力する才能」が最大の能力というべきか。

 打撃面など課題は残っているが、あるパ・リーグスカウトは「アマ時代に走攻守が平均的にまとまっていて、人間性が高く評価されていたという点では鈴木大地(東洋大―ロッテ)が同じだった。そういうタイプの選手は過去にサンプルが少なく、彼がプロに入ったら、どういう選手になるのか興味深い」と分析している。実直な正確で知られる鈴木はコツコツと実績を積み重ね、ロッテ入団3年目で主将を任された。同じような成長曲線を描くことができるのか。

 明大・坂本誠志郎も2年春から名門の正捕手を務め、その間に3度のリーグ制覇。監督に次ぐ第2の頭脳としてリード面に定評があり、大学日本代表の主将も務めた。守備の要であり、チームの要にもなれる。闘志を発揮できる昔ながらの捕手といえる選手で「捕手が少ない」といわれる今年のドラフト戦線で人気が高騰してもおかしくはない。

 こうして見ると、今年のドラフト候補にもオンリーワンの個性を持ったタレントがズラリ。それぞれの才能をスカウトがどう評価し、誰を指名するのか。その検討作業は22日のドラフト直前まで続いていくことになる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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